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2006年06月18日
人口975人の町の喫茶店
6月14日(水曜日)
ロベロという町の「高齢者特別の家」を見学した後、近くの喫茶店に入りました。 エスロブ自治体の北の村、ビリンゲが鄙びていていかにも田舎というのに比べ、 同じ自治体でも南東のロベロはどこかエレガントな風情です。この喫茶店は1874年に始まった老舗。開店当時、 喫茶室は男性用と女性用とに分かれていたそうです。現在のインテリアは1950年代のもの。浅草に残るレトロな喫茶店にも似ています。 お店で売っているパンとケーキが美味しそうなので、さっそくパンを買い、学生寮で冷凍にすることにしました。写真はオーナーの女性、 彼女の義理のお父さんを39年前から手伝っています。小さな村や町が発展する過程で、そこにどんな文化的背景を持った人が住みついたかで、 町の風情が違ってくるのでしょう。この洒落た雰囲気はどうやって生まれたのでしょう。
驚いたことに、こんな小さな町にもタイ料理の店を発見(下の写真)。 スウェーデンでは中華料理よりタイ料理が好まれます。今から37年前の友人の話を思い出します。 清泉女子大学英文別科の級友で仲良しの横山桂子さん(旧姓下村)さんは当時JALの国際線のスチュワーデスでした。 彼女が私にお土産に買ってきてくれたのがタイ製の木のサラダボール。その時の彼女はこんなことを言いました。 「タイの人々はスウェーデンから木工を習い、お土産品にして売っているのよ」。スウェーデンは当時からタイとの交流があったのでしょう。 貧しかったタイの人々に職業訓練をしていたのでしょう。そのサラダボールは今も重宝して使っています。スウェーデンでは今も木工が盛んです。 両国の絆は強いのです。津波の時も沢山のスウェーデン人がタイにいました。スウェーデン人ほどタイにあこがれる国民はいません。
投稿者 :rumi | 2006年06月18日 00:30