« 雇用の創出が福祉のリソース(資源) | メイン | 麻衣ちゃんは同志 »

2006年06月09日

福祉部門のマンパワー

IMG_6375

6月1日(木曜日)午後

市庁舎のオフィスの一隅にマンパワーの部署があります。マンパワーとは、 エスロブ市の福祉部門で働く職員(管理職をのぞく)が休みを取る時、その代替で働く人材を送る部署です。休みとは
病欠が主ですが、友達と会ったり、キャリアアップの勉強に使ったり、長期の夏休みなど。従業員にとって遠慮なく休暇が取れるともに、 スタッフの休みのために余分な人員を抱えなくてもすみます。2002年にプロジェクトチームができて企画されました。それまでは、 それぞれの部署で休みの応援要員を抱え込んでいました。

ここには常勤のスタッフと契約のスタッフがいます。常勤スタッフは30人。オーダーがあれば、 高齢者の特別住宅(施設)であれ、在宅介護、障害者の支援であれ多方面の仕事をこなせるエキスパートを揃えました。 スウェーデンではスタッフのサラリーの差が少ないそうですが、普通の施設で働くより、5~7万円ぐらい高くなります。 働く箇所は50箇所もあります。契約スタッフは、それぞれの職場に自分の名前を登録しておきます。上の写真はオペレーレィングルーム。 ここには2人の電話受付スタッフが働いています。 IMG_6374

写真はユニットマネージャーのクリスティーナ・カースソンさん。気さくにいろいろ教えてくれました。 彼女は2002年にプロジェクトのチームから指名されて、この仕事につきました。当初の運営方法でスタートしたものの、ずいぶん、 やり方を変えたと語ります。そして、マネージャーとして何から手をつけたかというと、スタッフとよく話し合ったことだそうです。 会議の時もあれば、個人的な話し合いを重ね、仕事の運営方法を開発しました。また、教育にも力を入れたそうです。

もう一つ、興味深かったのは、行政スタッフの派遣です。 エスロブ市の高齢者部門には11人のマネージャーがいます。このマネージャーの経理・秘書業務を5人の優秀なアシスタントが行っています。 この人たちもクリスティーナさんの所から派遣されています。写真のブリギッダ・グラッドさんは、 シャラオークラという高齢者の総合施設で働き、高齢者の特別住宅のマネージャーのリスベクツさんと、 リハビリのマネージャーのスタファンさんの2人の仕事を担当しています。

IMG_6405

下の写真はスーヘランという高齢者特別住宅で働いていた、パレスチナから来たマルワンさん。 彼はクリスティーナさんの30人の精鋭スタッフの1人です。彼がいい仕事につけて、私はとても嬉しくなりました。とにかく、 6人の子どものお父さんですから。

IMG_4063

投稿者 :rumi  |  2006年06月09日 19:31

コメント