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2006年03月04日
Seema
2月25日(土曜日)
通訳をお願いしているシーマ(Seema)さんが、エスロブの隣町のLUNDルンドを案内してくれました。インドで生まれ、
ほとんどをイギリス人として過ごした彼女はルンド大学でたんぱく質の研究で博士号をとっています。病気をしたために、
今は仕事をしていませんが、毎週月曜には今も大学の研究室に顔を見せています。そんな、彼女が自分のフィールドを私に見せてくれたのです。
ルンドは日本でいえば京都のようにしっとりした古い町。地図を見ているとルンド大学の建物の壮観な連なりがあり、学園都市そのものです。
学位の授与式があるのは上の建物。なんとも誇り高き建物です。前に凍った噴水がありますが、 授与式のある6月にはこの噴水に飛び込む人がいるそうです。さらっと、なぞるように町を歩いていると、 タコスのテイクアウトの店がありました。ボリームたっぷり、野菜たっぷりで20クローネ(280円)、2人で1つを食べました。
彼女が自己紹介のようなつもりで中を案内してくれたのが、ルンド大学医学部。スウェーデンでは、
1992年のエーデル改革で、県が医療、市がケアと棲み分けをしたので、エスロブの人が手術を伴う病気になったときには、
この病院に入院します。ヘリコプターが着陸できる設備がビルの上にあります。装飾がいたる所にありますが、病院はやはり病院、
サービスハウスはサービスハウス。医療とケアの環境の違いがわかりました。
ここはシーマさんが数年前に手術を受けた大学病院です。 「ここから、コペンハーゲンが見えるのよ」と入院していた病棟を紹介してくれました。この日は曇っていて見えませんでしたが、
14歳を頭に3人のお嬢さんがいる彼女が、どんな思いで宙に浮く天守閣のような窓から遠くを眺めたのかと思いました。
今、彼女は生き生きと暮らしています。
投稿者 :rumi | 2006年03月04日 06:02