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2006年02月15日
ヴィンセントのおばあちゃん Vincent’s gland mother
2月12日(日曜日)
昼12時、ヴィンセント君とお父さんのウルフさんとお母さんのカメラさんがまた車で迎えに来てくれました。今日はエスロブから車で30分の、
マルモ近郊のカメラさんのお母さんのウニさんの家に連れて行ってくれるのです。ウニさんのご主人のペールさんは牧師。二人は、
6000平米の土地に106年前に建てられた牧師館に21年前から住んでいます。この村には家が5軒しかありません。
居間の窓から教会と雪のスコーネの平原が見えます。ヴィンセント君は赤ちゃんの時ここで洗礼を受けたそうです。
とはいえ、ドイツなどに比べ、スウェーデンの人々はあまり宗教的に熱心ではないという印象があります。 スウェーデンの王様の中の王様といわれるグスタフ・ヴァーサ(1496年~1560年) はスウェーデンをデンマークから開放独立するとともに、国の宗教をローマンカトリックから分離して、プロテスタント・ ルーテル派の新教国として改宗独立しました。窓の外に見える教会は12世紀の教会なので、最初はカトリックの教会だったのです。 スコーネの広大な平原にはこのサイズの教会や200あまりのお城が点在しています。館という感じの小規模なものですが、 デンマークとの戦争の中で要塞として建てられたものです。ペールさんはお母さんのカメラさんのステップファーザー。ペールさんの祖先は、 風雲児と呼ばれた武人のカールヨハン12世(1682年~1718年)の重鎮であったことが、この家に飾ってある絵でわかりました。
廊下にはこんな絵も。お説教をするペールさんと、オペラ歌手だったウニさんが賛美歌を歌っている写真。 友人が描いたユーモアな絵です。ウニさんは歌うような声の持ち主。 私が感心したのはこの大きな家を誰の手も借りずにウニさんがハウスキーピングしていることです。掃除が行き届いていて清潔。 センスのいい暮らし方だと思いました。食糧貯蔵庫や地下の洗濯室も見せてもらいました。 小さな洗濯屋さんといえるぐらいの機械が完備していて、ワイシャツもシーツもすべて自宅でアイロンかけまでするのだそうです。下の写真は、 椅子のカバーを縫う部屋の写真です。「安い椅子を買ってきて、自分で好きなカバーに替えるのよ」と教えてくれました。
この日、私はお昼をご馳走になりました。「スウェーデンの典型的なお昼よ」と出してくれたのは、 賽の目に切ったジャガイモとソーセージをオーブンで焼いたもの。それに目玉焼きとハーブバターが滲んだフランスパン。 こちらのジャガイモはおいしい。ケチャップをかけて食べました。「卵はアップサイドダウンとアップサイドとどちらがいい」 とカメラさんから聞かれ、意味がわからなかったのですが、両面焼きがいいかと聞かれたのでした。こちらの人は半熟卵が苦手なのでしょう。
私のカメラさんをおばあちゃんの家に置いて、 お父さんのウルフさんとヴィンセント君はマルモにヴィンセント君の拳法の進級テストを受けに行っていました。お父さんは、 次男のルードヴィッヒ君の柔道や末娘のフィリッパちゃんのフットボールの時も、いつも、子供たちを車で送り迎えしています。 子供たちはお父さんをとても尊敬しているのです。もちろん、お母さんのカメラさんも大好きです。この日、 ヴィンセント君は星を一つ取ったと行っておばあちゃんの家に帰ってきました。お父さんとヴィンセント君がお昼を食べ終わると、 おばあちゃんのピアノでヴィンセント君がピアノを弾いてくれました。これが上手。 ウニさんはお父さんに自分の友人をピアノの先生として紹介したいという提案をしていました。
投稿者 :rumi | 2006年02月15日 07:26