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2005年10月19日
スゥーヘランで働く人々
9月29日(木)
「マルガリータはこの道で40年」
と紹介されたチームリーダーのマルガリータさんはまさに現場で鍛え上げられたプロの介護者。
1948年生まれで私より1歳年下です。エスロブの隣町のルンドという京都のようなゆかしい町の精神障害者の施設で4年、
その後、トーベルンドというエスロブのナーシングホーム(介護施設)で31年間働き、
スゥーヘランの2000年の立ち上げに参加しました。アンダーナースの資格を取ったのは42歳の時です。
通訳を頼んだのはルンド大学の大学生のアンドレアス君。 彼はここで75% の勤務をしています。彼が「マルガリータはお母さんのような存在」「スウェーデン人はアイ(私) を優先させて行動する。 日本人はウィ(皆)を大切にする。マルガリータは日本人のような人なんだ」と語りました。彼女は、 この日、 私のインタビューにあわせて、「ハウスモダン」という「主婦の友」のような1930年代の雑誌を何冊も持ってきてくれました。たぶん、 彼女のコレクションの一部だと思いますが、雑誌の話をゆっくり聞く時間が取れないままにインタビューが終わったのが心残りです。
たくさんのお年寄りの死に合ってきた彼女に 「死についてどう思いますか」と聞くと、「死は怖くない。 亡くなった人たちは今も私の心で生きているから」 と淡々と答えてくれました。「ストレスはどのように解消しているのですか」 という質問には 「ここに住んでいる人たちと喋ること」という答えがきっぱりと返ってきた時には、介護の仕事は彼女自身なのだと感じました。
投稿者 :rumi | 2005年10月19日 04:46
コメント
楽しみに拝見しています。
念願のグループホームで働き始めて、
一ヶ月が過ぎました。
新しいユニットの立ち上げをしていて、毎日忙しくしていました。
私もたくさんの死に直面してきました。
私も同意見ですよ!
私が看取ったご高齢者は私が生きている限り、私の心の中で生きておられます。
ご高齢者のケアでストレスは感じませんが…
スタッフに対するストレスがあります。
この対処法が、中々…大変です。
投稿者 :荒井久美 | 2005年11月01日