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2005年10月02日
ゲルマン民族についてヘルシンキで考える
9月20日(火)
昨日からヘルシンキに来ています。デザインを見たいという夫の実質8日間の滞在の4日間を過ごしました。
観光客としての滞在ですが、ヘルシンキは私にとってもスウェーデンを考えるいい対象となります。フィンランドの介護事情はわかりませんが、
私はこの1ヶ月間の取材で、スウェーデンの人々にゲルマン民族の知性を感じてきました。
繊細で情緒的な日本人の情の介護との違いを肌で感じてきました。
スウェーデンの言語はインド・ヨーロッパ語圏に入りますが、フィンランドの言語はウラル・
アルタイ語に属します。街を歩いていて人々の会話が耳に聞こえると、一瞬、ロシア語を聞いているような不思議な気持ちになります。スウェーデンの統治下で600年、
ロシアの統治下で100年というこの国の人々はどんな思いで暮してきたのでしょう。シベリウスの「フィランディア」
を作曲した時の思いと、この国の現在の発展を考えながら、街を散策しました。
街の風景もストックホルムとどこか違います。道幅が狭く、石畳を歩いていると、パリの裏通りを歩いているような錯覚を受けました。
ストックホルムにもガムラスタンという旧市街がありますが、肌合いが違う風景なのです。それに、気のせいでしょうが、メランコリックな沈静した風景なのです。短い旅の印象で簡単に判断するのは避けなければなりませんが。
ヘルシンキの中央駅を歩いていたら、「あっ!」と声をあげてしまいました。
写真は私が働いていた会社の後輩の菅野直子さんです。ご主人がノキアで仕事をしていて、1年前からこちらに住んでいるとのこと。
今はフィンランドの友人の特許事務所の雑用(本人曰く)係として働いています。昔から北欧への関心が高かったこともあり、現在、
北欧の雑貨の本を書く仕事も依頼されたそうです。私が33年間働いた愛する会社の後輩がガンバッテ新しい人生を歩み始めたことが、
何とも嬉しかったです。何という偶然でしょう。
投稿者 :rumi | 2005年10月02日 19:56
コメント
自分が写っていてびっくり!しましたが、こんな風にとりあげていただき光栄です。Eslov滞在も残りわずかですね。くれぐれもお体に気をつけてお過ごしください。
投稿者 :菅野直子 | 2005年10月13日