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2005年10月02日

スウェーデンのインテリア

IMG_2871 9月15日(木)
エスロブでの生活がようやく1ヵ月になろうというある日のことです。 私は部屋のインテリアを突然変えようと思いつきました。

この日までに6箇所のサービスハウス(ケア付住宅)や認知症の方のグループホーム、療養を伴うナーシングホーム。 それに2地域の在宅ケアサービス。数人のインタビューを終えた所です。正直、部屋のことなど考える余裕はありませんでした。 私はこの部屋で充分満足をしていました。

インテリア替えのきっかけはエスロブでお会いしたもう一人の日本人である浩江・ グンナソンさんのひと言です。彼女に私はインタビューの通訳を頼みました。私の部屋に訪れた浩江さんの正直なひと言。 「なんだか寒々しい部屋ね」でした。そのひと言は、私にスウェーデンのインテリアについて考えるきっかけを作りました。 実は仮住まいだから、あるもので間に合わせようと割り切っていたのです。14,5畳の部屋はたしかにこれで冬を迎えたら、 淋しいかもしれないと思わせるものがありました。それに、 今日は夫の八鳥治久が10日間ほど様子を見にこちらに来る日でもあります。 そこで駅前の雑貨屋さんと花屋さんに出かけることにしました。

ちなみに、浩江さんのご主人はアジア(特にインドパキスタン) を専門とするスウェーデン人のジャーナリスト。 彼女自身はスウェーデン放送教会の日本支局員という肩書きで日本とスウェーデンを行き来している方です。また、 彼女は現在スウェーデンのアンティークのタピストリーや食器などを
日本で販売する仕事もしています。浩江さんのホームページ:http://www5a.biglobe.ne.jp/~hokuou/

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 さて、私の部屋は手を加えることで過ごしやすくなりました。 写真では見えにくいかもしれませんが、窓際に小さなランプを2つ。植木を2つ。ベッドの上にオレンジ色とベージュのひざ掛け。 それにセカンドハンドショップ(不要のものの再販の店)で赤いじゅうたんと机をただのような値段で買いました。こちらはこうしたものが安く、 全部で18000円。散財だったけれど気持ちが変わりました。

このインテリア替えで私は2つのことを思いました。
①残り少ないいのちの質(短い滞在)でもそれを豊かに過ごす工夫がホスピスの思想だったこと。
②スウェーデンの人は荒涼とした暗い冬を温かなインテリアでしのいできたのだ。
これをきっかけに、そして、浩江さんからのレクチャーもあり、私は北欧の手工芸やインテリアに興味を広げることができました。もともと、 北欧の食器は私が働いていた店(銀座和光)で1960年代後半から販売を始めたものでもあります。


IMG_3679  コラージュを作りました。
ワインを専売している店も見つけました。

投稿者 :rumi  |  2005年10月02日 17:37

コメント

すてきな部屋になりましたね。少しの期間であっても豊かに暮らすことがホスピスの思想だというお考えに共感しました。居住空間の質を高めていくこと、日本の老人ホームの今後の課題だと思っています。

投稿者 :西田 ちゆき  |  2005年10月27日