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2005年09月15日
ストックホルムのお茶席
サムライデーの隣の民族博物館には瑞暉亭という茶室があり、
メールでご紹介をしたデュークエイコさんというストックホルムに住んで40年という方が、裏千家の茶道の紹介をしていらっしゃいました。
デュークさんは大江健三郎や村上春樹をスウェーデン語に訳して紹介している方です。日本の食文化や俳句(ご主人との共著)
などのスウェーデン語の本を書かれています。
久しぶりにお茶に触れて、日本人は自然を楽しみいとおしんできた民族とつくづくと思いました。しかし、
自然が豊かに残るスウェーデンのスコーネ地方のエスロブに生まれたヴィンセント君が憧れの日本に来て、
日本人が宮本武蔵の時代のように四季とともに生きていないと知ったら、ブランド物の買い物の方が大切にしている人も少なくはないと知ったら、
夢が破れるのではないかと情けなくなりました。もちろん、環境問題のことは話してはありますが・・。
ヴィンセント君は私にお金を使わせないように実に心配りをしてくれました。おかげで、
タクシーもトラムという電車も市内観光もなし。10日と11日は歩け歩けの毎日でした。日本食レストランに朝夕と入りましたが、
注文するものもきちんと考え、アイスクリームは自分のお小遣いで払いました。なんだか一昔前の日本人のようで、口がきれいな男の子でした。
投稿者 :rumi | 2005年09月15日 05:35