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2005年09月08日
トルホゴーデンサービスハウスさらに続く
サービスハウスはいわば、ケアつき住宅です。基本的な考え方は自宅。 一人で自宅にいられなくなったお年寄りがここに移り住みます。どのようにしてここに入れるかは、 4月にここに来た時にだいたい情報を得ていますが、もう少しきちんとした情報が入ってから書くことにします。
4月に来た時にインタビューした理学療法士でリハビリテーション部門のユニットマネージャーのスタファン・ オルッソンさんはサービスハウスに対してエスロブ市ではこのように考えていますと語ってくれました。 「スウェーデン全体ではサービスハウスは減る傾向にあります。施設の建築にはお金がかかるし、スタッフを新たに雇用しなければなりません。 環境問題という点でも安易に建物を増やすのは良くないといえるでしょう。また、誰もが住み慣れた自宅に一日でも長く住みたいと願うものです。 ですから、サービスハウスを減らしている自治体が増えています。しかし、エスロブでは簡単にサービスハウスをあきらめないつもりです。 なぜなら、ここは安全だからです。一緒に映画も観られるし、ゲームもできます。社会の中に住んでいる環境が作れます。たしかに、 お金はかかりますが、反面、いいサービスを提供できます。エスロブ市ではこれ以上、増やすことはしませんが減らすことはしないつもりです。 保っているというのがちょうどいい表現でしょうか」
部屋は、 どのお年よりも自宅から古い家具を持ち込み素敵に暮しています。ほとんどのお年よりがのんびりとテレビを観ている中で、 拡大鏡で新聞を見ている方がいました。うらやましいのはすべての部屋に必ず台所が付いていること。家族が来た時にお茶を入れられるし、 何より台所があることに哲学があるようです。つまり、ここは部屋ではありません。自分の家です。住みかです。だから、 台所がない訳にはいきません。という考え方です。4月に訪ねたストックホルムのグループホームでも同じように台所を見ましたが、 ある施設では申し訳程度の設備だったのを思い出しました。施設を見て周り、比較をするのは避けなければなりませんが、 私が観た限りエスロブではどこでも写真ぐらいの大きさの台所が付いていました。
投稿者 :rumi | 2005年09月08日 00:26